彩色日記

その日を彩った出来事を毎日更新するブログです

無駄なセンスと葛藤。 2023.05.17

 今日(怠惰すぎて昨日になってますけど)授業で軽ーく褒められた。少なくとも僕はそう受け取った。

 

 「君、ちらっと見た感じ感覚いいね」的な事を言われた。個人的に話して頂けるだけでもうれしいのにそれがポジティブな話ともなるとその嬉しさは増大。仮にお世辞だったとしても嬉しいは嬉しい。

 

 何故かは知らないがセンスがいい的なことを言われることが、まあまあある。一つひとつを自分が重宝しすぎなのかもしれないけど。第二言語の必修の授業でも「語学得意でしょ」的なことを言われたのが印象に残っている。

 

 でも僕はなぜかそれを素直に喜べずに、「他の人がこのセンスを持ち合わせていたらもっといいのに」と考えてしまう。つんくさんが声帯を摘出して発声できなくなった時に、自分の声が出せなくなる代わりにもう一度歌ってほしいと思うようなものだろうか。とにかく自分の持つ無駄な才能を、素直にもったいないと感じる。もっと人と関われる人にこの感覚、思考があれば威力が飛躍するかもしれないのに。褒められた瞬間はその事実に酔えるのだが、しばらく経過すると多少なりとも申し訳ないという気持ちが発生してくる。あとは、今回はビギナーズラック的な、たまたま上手く事が運んだだけで次回の落ちぶれぶりに落胆されるんじゃないかという畏怖も芽生える。

 

 褒められるにあたって、まず話しかけてもらって嬉しい。この部分に関してはこれ以上でもこれ以下でもない。でも褒められた内容に関しては、自分が相当に自信をもっている分野じゃない限りでは文面通りには受け取れない。

 

 水面で光が屈折してしまうのと同じ。歪んだ、穿った僕の自尊心を向上させるのにいったいどれほどかかるのだろうか。