彩色日記

その日を彩った出来事を毎日更新するブログです

幻想の中の記憶。 2023.05.09

 今日、まずは生き延びた自分に賛歌を。よく耐えた。

 

 何を隠そう、今日はダメな日だった。何をやってもダメな日。些細なことから崩れてしまった。そのきっかけは自分じゃないとしても、その後の失態は自分のせい、なんてことがよくある。

 

 こんな時、好き合う誰かが一言かけてくれれば。別に異性じゃなくてもいいとも思える。上辺だけじゃない言の葉を。葉脈の通った青々とした言葉を掛けてくれればいいのに。落ち込む自分からのエールなぞ、どうして響くだろうか。「鏡からの悲鳴に応答」できるのは自分じゃない誰か。でもそんな人がいないから自分が代役を買ってでているのだ。

 

 一昨日はあんなに楽しかったのに。その余韻で昨日をやり過ごし、今日からまたアスファルトとにらめっこする日々が始まってしまった。アスファルトだけが自分の視線に応えてくれているような気がする。また明日も、地獄からの招待を断れるだろうか。線路のレールが手招きをして待ってくれているのに、まだホームにしがみつけるだろうか。僕はもう、「死刑」がほしくて殺人を犯した犯人に向けて、侮辱の言葉を叩きつけられない。もう、声も出せない。