彩色日記

その日を彩った出来事を毎日更新するブログです

今日だけはゴールしてもいい。 2023.06.12

 ここに、これからの人生、長短問わずとも「一日に2杯以上のアルコール飲料を摂取しないこと」を誓う。

 

 惨禍が過ぎ去った今の僕が言わせれば、昨日「酒を勧めてくるやつは全員くたばれ」的なのは少し違った。今日の人は別にほとんど無理強いはしなかったし、すごくいい人だった。その人には、僕の性格上間違ってもくたばれなぞ言えない。

 

 僕はある時から、やってもないものを推定で批判、否定するのをやめた。例えば見てもない映画を面白くなさそうとかは意識的に言わないようにしている。だってこれは客観的に見れば、作ってもないやつが作った人(内容は置いておくとして)を批判しているだけ。批判は数分あればできるし、コストも無に等しい。でもどんなものでも作るためには費用も努力も必要。見もしないで批判するってやっぱりズルい。

 

 だから今日も、多分断るのは容易だっただろうけど行った。飲みの席に出たことがなかったから。でもやっぱり嫌だった。酒に弱ければ会話もできない、人の目を見ることすら困難な社会不適合者にとって、親睦の浅い複数人の会合が楽しい訳がない。だいたい予想はついてた。どうせ僕は楽しめないだろうな。でも一回は行った。これってちょっと褒めてもよくないですか??

 

 頭の中で無限に反芻していた「帰りたい」が何度か口から半ばこぼれていたけど。直立不動もままならないんだから勢いでホームから落ちてやろうかとも考えたけど。結局得られたのはただただ不快な頭痛と不快な吐瀉物の味だけだったけど。でも数年前なら断ってたはずのコレを一度は出席した。少量の学びも得た。今日は自分で自分にスタンディングオベーションだ。

 

 仮にこういうのに出席しなければならないような、そんな日が来たならば、僕は2杯目からは迷わずカルピスを注文する。飲みの席で大の大人がカルピスなんて、それだけで赤面しちゃう人もいると思う。でもそのままアルコールを注文し続けた結果迎える大惨事と、その場の小さな世間体、天秤にかけたら瞭然だ。

 

 ほら、結果的には良かったかもしれない。これ以降同じ失敗はしないだろう。仮にこれを断っていたら、より厳格な会社絡みの席でひどい羞恥にさらされていたかもしれない。それに比べたら家のトイレで~なんてかすり傷にもならないかもしれない。これも全て過ぎ去ったから言えること。「大人のアルコールから、子供のカルピスに逆戻り」を学んだおかげで、また一つ大人になれた気がする。