彩色日記

その日を彩った出来事を毎日更新するブログです

老いから見える若さ。 2023.06.20

 若さというのは特別誇ることでもないと考えている。若い時というのは不安定で鋭くてやっぱり怖い。怖いというのは「若気の至りを制御できない他人」を見ていて怖いし、自分にとっても制御できないものかもしれないという意味でも怖い。だから20代をすっとばして早く30代になりたいと再三考えてきた。

 

 ただ自分で実感したわけではないけど、若気の良さに初めて触れた。音楽を聴いていると、「この曲若いな」と感じる時がある。MVがあると分かりやすいが、無くてもなんとなく滲み出る若さを受け取る時がある。こんな時にああ、若い時にはこういう良さを発揮できるんだな、老いて落ち着いたかっこよさばかり気にしていたけれどこういうかっこよさもあるんだ、少なくとも音楽でいえば若気の至りというのは悪いところだけじゃないんだと、初めて気が付いた。

 

 多分それは多少衰えた今があっての若さの良さ。老いてから分かる若さの良さ。また他人から学びを得た。活気に溢れた昔のアーティストたちを目にして、自分も少しは頑張らないと扇動されると同時に、いかに若くして老いた今の自分が落ちぶれているかを痛感させられて心が痛い。